デザイン・コンセプト
  パワー・アンプの意匠デザインは非常に難しいです。それはセットの大きさに対して意匠的な道具立てとなる操作系スイッチが少ないからです。結果的にメーター等で面積を埋める方式が無難な物となりがちではありますがこの場合どれを取っても皆同じ様に見えてしまい面白味が有ません。BP−1ではその持てるパワーの湧き出す感じを映画「トータル・リコール」の原子炉形状をヒントに発展させました。両チャンネルの出力量を表示アクリル板の発光面積の変化で表現し、あたかもセットが生命体の息遣いを感じさせる様な配慮がなされています。それぞれの出力表示アクリル板のセンターにはコントロール・アンプBC−1とのデザイン的な整合性を持たせるため金光沢のワンポイントアクセントを配置し、メーカーアイデンティティーを表現しています。フロントパネル回りは複数の厚さの異なるアルミパネルを大胆にカットして組み合わせることにより、より立体感を強調しています。
全体のプロポーションはコントロール・アンプBC−1と同じ様に剛性強化を目的に四隅にアルミ押し出し材を配置したメカニカルアース構造を取り入れています。新開発のヒートシンク形状は熱伝導と防振を兼ねてファイナルトランジスター取付け面に近いところほど体積が増える二乗カーブ形状を取り入れました。このヒートシンクと四隅の押し出し材を一体化することにより左右対称のコンストラクションを可能としています。スピーカーからの放射音響エネルギーによる筐体の振動にも考慮し、筐体の上下に防振材を配置して、より一層の防振効果を得ています。この防振材にはプリアンプBC−1と同じようにデュポン社のCORIAN®を採用しました。ヒートシンクからの熱を逃がす通風孔形状はこれも映画「スター・トレック」の壁面構造をモチーフに発展させ、意匠的なバランス化を施しています。

( コーリアン®は米国デュポン社の登録商標です)

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